ユニバーサル農業の勉強2
2024年5月20日
こんにちは陽だまりの里足立柿園です。浜松で次郎柿の栽培と販売をしています。
ユニバーサル農業の紹介の続きです。
一般的な農福連携だと障害を持った人を労働力として見ていて、その人達の力を借りて農業をしていきます。一方でユニバーサル農業はそこからさらに一歩踏み込みます。それは障害を持った人たちがその特性を生かして働くことで企業がより利益を生み出し、その仕組みによって会社を差別化して企業として成長することです。高齢者や障碍者は病院でお金を払ってリハビリをします。仕事をして、人の役に立ち、賃金をもらえ、さらにリハビリになったら素敵ではないですか?それによって企業も成長することが出来たら、まさにウィンウィンの関係になれると思います。
私たち足立柿園は法人化する前は家族とアルバイトさん数人でやる農家でした。私が小学校に入る前、父と母、お手伝のパートさんと次郎柿の木を植えて新しい果樹園を作る作業をしてくれました。それから30年、そのパートさんは今でも足立柿園に仕事に来てくれています。その時の柿畑も毎年、果実をたくさんつけてくれています。しかし、そのパートさんも高齢になり農作業が大変になってきました。うちの父と母も仕事が大変そうです。以前までの足立柿園では高齢になって仕事が大変になった人は農園をやめていきました。しかし、自分たちの手で柿園を作りそれから30年も柿の世話を続けてくれているパートさんを役に立たないからやめさせるのは心が痛みます。しかし、企業として利益も考えなければいけない。どうにかしてどちらも両立できる会社を作っていきたい。それが私がユニバーサル農業を勉強し始めたきっかけです。
私たちはユニバーサル農業を自社にも取り入れることを目指しています。人は誰かの役に立ったり、活躍したりしたいものだと私は思っています。私の会社が様々の条件の方でも生き生きと仕事ができ活躍できる場所になっていけたらと思っています。