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足立柿園の日々

ブログ柿づくり

事件はスリル・ショック・サスペンス

2025年7月26日

事件はスリル・ショック・サスペンス

こんにちは、陽だまりの里 足立柿園です。
浜松市で次郎柿と太秋柿を栽培している柿農家です。
秋には倉庫前で直売所を開き、ネットでも柿を通販をしています。

さて、皆さんは足立柿園の2月のブログを覚えていらっしゃいますか?
今年の2月に、新しい太秋柿の畑に苗木を定植したことを記事に書きました。
(ブログはこちら → https://adachi-kakien.com/news/jirokaki/3395/)

その畑の太秋柿の苗の一部が、どうも様子がおかしいのです。
本来ならどんなに遅くても5月頃には枝から芽が出てくるはずなのに、なかなか出てこない。
中には、完全に枯れてしまっている苗木もありました。

「病気か?」「定植のやり方がまずかったのか?」
いろんな可能性を考えて、一つひとつ検証してみたのですが、決定的な原因がつかめずにいました。

そこで先日、JAとぴあ浜松さんに協力をお願いして、植物の専門家の方に畑を見ていただくことになりました。

専門家の先生は、現場で苗を掘り起こしたり、枯れた苗を切って断面を観察したり、丁寧に調査してくださいました。
私からの話もじっくり聞いてくれて、現場検証を行っていきました。

そしてついに、導き出された答えは――

「苗の凍結」

改めて当時の浜松の天候のデータを見てみると、苗を植えた2月18日〜20日は、浜松市で今年いちばんの冷え込みだったとのこと。
定植時には苗の根っこを乾燥させないよう、水の入った桶に浸けておくのですが、
その水をたっぷり吸った苗が、寒波にあたって凍ってしまった可能性が高い、という見立てでした。

実際に切ってみると、苗の断面の中心が黒く変色していました。
これはやっぱり寒さによるダメージのサインのようです。

来年は定植の時期を少しずらすなどして、寒波のリスクを避けながら畑づくりをしていきたいと思います。

 

 

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